『海の史劇』吉村昭の紹介です。

『海の史劇』吉村昭

今から約百年前アジアは世界的におくれていると見られ、多くの国、地域が欧米の植民地か半植民地であった。日本もその少し前に明治維新を済ませたばかりで、まだ弱小の後進国と見られていた。

その弱小国である日本がアジアの国々を欧米の魔の手から守り、開放するために当時超大国であったロシアと決死の覚悟で戦いに挑むのであった……(T_T)
という見方も出来ますが、実際の理由はロシアの南方進出によって自国の安全が脅かされると日本が感じたからでしょう。

この小説の面白いところは日本側ではなくて、主にロシア軍のバルチック艦隊の視点から描かれている点で、作者は彼らの勇敢さと純粋さを讃えています。

バルチック艦隊の本隊は大西洋からアフリカの希望岬を通り、アジアを抜けて台湾海峡に着き、東郷平八郎率いる連合艦隊と戦います。

その戦いも大事ですが、それ以前にこれ程の大艦隊がその様な長距離を航海する事自体が歴史的快挙であると評されました。この小説ではその航海の様子が詳しくのってますのでお楽しみにね( ̄―+ ̄)ニヤリ

最終的には日本はロシアに大勝し、世界中がびっくりします。皆さんは信じられないかも知れませんか、その頃はアジア人は欧米人よりも劣っているという、何の根拠もない馬鹿げた考えを持っている人が多くいました。その゛劣っている゛アジア人が欧米人を破ったという事実は世界中に大変なショックを与え、特に欧米の植民地にされ弾圧されている国々では、日本人が西洋人に勝ったということで非常に勇気づけらました。

この様に日露戦争は世界に大きな影響を与え、日本は一躍世界の強豪国の一つと認識されるようになりました。しかしその反面、日本人に自信を与えたのは良かったのですが、逆に自信過剰で傲慢になる人たちも多く、日本人の美徳であった謙虚さと冷静さを失っていき、後にそれが日本の歴史に大きな影響を与えていきます。おごれる平家は久しからず、と言いますが、勝っても謙虚さを失わないのは実際には難しいものですね。
だって人間だもの
(・_・)エッ......?

by エッグマン

posted by 家庭教師のフィール at 22:33 | Comment(14) | TrackBack(0) | オススメ本〜中学生〜
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